米10年債利回り:ヘッドアンドショルダーが完成していたのであれば、風向きが変わり可能性も~ドル円下落の想定の用意も~

~米10年債利回り~
istantanea

21:59 2018/09/01記載

   月足を見ると、バンドの形は上向きから収縮に変わりつつあるか否かのように見えます。ローソク足のほうは18年1月月足から月足+1σを上抜けて以来5月平均線(もしくは+1σ)~+2σのラリーをしているように思います。もし+1σや5月平均線ではね返されるようであれば、バンドの形は再び上向きになり上昇トレンドは継続するように思います。逆に+1σをしっかり下抜けるようであれば、バンドの形は収縮して、とりあえず25月平均線(現在2.41%)を目指すように思いました。その点でも月足+1σ(現在2.79%)付近はとても重要だと思います。チャネルで考えると、現在は緑の上昇チャネルで推移していると思います。現時点の値は緑のチャネルの真ん中付近であることから、この先どちらに動いてもおかしくなさそうです。月足レベルでは上昇トレンド継続中というのが一番の印象でした。

   
   週足を見ると、収縮していたバンドの形がヨコヨコに切り替わっています。どちらかの方向に大きく走り出すためのエネルギー充填期間中のように見えました。しばらくは値動きが乏しくなりそうです。その中で、ローソク足の形を見ると、2月19日週足を左肩、5月14日週足を頭、7月30日週足を右肩と考えると、ヘッドアンドショルダー(三尊天井)を形成しているように見えました。まだはっきりとはしませんが、このようなイメージ通りであるならば、ヘッドアンドショルダーのネックラインを下抜けそうな場面にあると思います。まだ確信がないのですが、17年9月もしくは16年7月から続いてきた上昇トレンドが変わる可能性があると意識しておきたいと思いました。具体的に確信を持つのであれば、週足-2σを目指す時だと思います。-2σ付近の反応を確認し、下落するような傾向を見ることができれば、風向きが変わったと考えることができそうに思います。もし、ヘッドアンドショルダーでなかったとしても、少しの間は値動きが乏しく、上昇しても7月30日週足高値(3.02%)付近が限界なのでは?と思っています。

   日足を見ると、バンドがヨコヨコから下向きに変わりつつあるように見えました。8月22日日足安値(2.81%)が日足-2σではね返され上昇、しかし、上昇の勢いはあまり強くなく、29日高値(2.90%)が25日平均線ではね返されているように見えます。バンドの形とこれまでの動きから、25日平均線~-2σのラリーになるように思いました。日足レベルでは上昇トレンドではなくなっているように見えます。このままラリーが続くようであれば、週足-2σを目指すか否かが注目となります。25日平均線を上抜けるまでは下目線で考えたいと思いました。


   これまで方向感があまりわからなかった米10年債利回りでしたが、方向感が見える可能性が出てきたのかもしれません。このまま下落トレンドになるようであれば、おそらくアメリカ発のニュースがあるのでは?と思っています。なので、下向きと判断する際には株価指数の動きの確認やそれなりのニュースがないかを確認する必要があると思います。

   自分の勝手なイメージですが、ドル円はドルの高金利という理由が上昇の大きな要因であったと思っています。その高金利が下落するのであれば、ドル円の大きな上昇要因が削がれる可能性がある、そうなるとドル円下落の可能性につながります。それに輪をかけ株価指数が下落するようであれば、実行するには早すぎるものの、ドル円暴落のシナリオを考える必要があるのかもしれません。

・月足+1σを実体で下抜けるまでは上昇トレンド継続中
・週足バンドはヨコヨコ
・週足-2σを目指すようなら、三尊天井確定の可能性も
・日足バンドがヨコヨコから下向きに変わりつつある
・日足25日平均線~-2σのラリーか
・アメリカ発のニュースに警戒を
・三尊天井確定から下落した場合、株価指数の下落も連れて、ドル円暴落の可能性も
Trend Analysis

Anche su:

Declinazione di responsabilità