リスクオン・リスクオフ、市場のベクトルがバラバラか?

株高、円安、債券安、各国の経済指標は奮いませんが、金融市場のリスクオンの反応は大きなものがあります。
これからの金融緩和を先取り+景気が再浮上するという思惑からか、かなり自信をもったリスクオンの買いがこの2ヶ月、散見されました。

正直、浮かれすぎか先取りし過ぎだと思われます。
過度な先取りはそれ相応の逆流を起こします。

思った以上にリスクオンの進みが早いため、もしかしたら、11月下旬にちょっと大きめに下落があるのかもしれないとさえ感じます。
ここ数年、1月に急落相場が来ることが恒例のようになっておりますので、もう少し早まるかもしれません。

11月下旬からバランスを崩して、米中貿易問題にある程度合意にまとまりをつけたら、これが「セル・ザ・ファクト」の引き金となり、大きく崩れているようなイメージを個人的には持ち始めました。

その場合は円高、債券高、株安となるでしょう。
米国の利下げもあと1回でしょうし、折込み済みでもあります。リスクオン材料出し尽くして次のステージが待っているのではないでしょうか。

個人的には結構楽しみになってきました。

さて、まだ今月下旬まで水星逆行という大きなレンジ相場を形成しやすい期間が存在します。
ブレイクアウトして突き進むようなことはないと思っておりますので、しばらくまだレンジ相場ですが、気持ちリスクオン方向に高値を切り上げていくようなイメージです。

ドル円日足チャート109円台の売りは徐々にこなしているのか?

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米国長期金利の上昇も手伝って、ドル円日足は109円台で定着を始めております。
輸出企業の大きな売りが109円台から110円にかけて並んでいるようです。しかしながら、その売りを徐々に吸収を始めているように感じております。
もう一段高を狙う展開でしょうか?
109円前後でもみ合いを続けながら、ところどころ110円方向の戻り売りの指値を一旦は吸収していくように思えます。

現在は、米株高→米債安=長期金利上昇→ドル円上昇のサイクルできております。
米債券市場は、金融市場で最も景気を判断できる指標の一つとされておりますが、ここへ来て、少しバランスを崩しているようにも思えます。
過度なリスクオフ期待の巻き戻しでしょうか?タイミングも重なって、米株高のリスクオンに債券トレーダーも含み損を抱え始めているように思えます。

オジドル日足はどうか?
istantanea

変わってオジドルです。
リスクオンで豪ドルも買われ気味でしたが、11月に入って以降、ドル高が鮮明です。
こちらも米国債の影響を大いに受けているのでしょう。しかしながら、リスクオンならば、また大きく戻す局面もあるかもしれません。
RCIの形状を見ていると、もう少し下値を掘り下げそうです。0.680付近のサポートラインからでしょうか?
RCI26は売りの+80ラインから割り込み始めているので、売りのサインです。RCI52もmiddleポイントである0.00を割り込んだ場合、下落が加速しやすいシグナルです。
一旦、このRCIの動きを見届けたあと、ローソク足の実体は意外にも底堅さを見せたら、下落トレンド失敗、もしくは終焉となりますので、ある程度の戻りを試しそうです。現在は売りで超短期的についていっても良いですが、大局をみると、上昇トレンドの深い押し目の最中ですので、06800から個人的にはロングを狙ってみたいと考えております。
市場のベクトルはリスクオンオフ、かなりバラバラですが大きなレンジ相場と考えて距離をおいて客観的に見ていきたいと思います。


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