アストラゼネカ製のワクチン接種の一時停止は影響が大きく ユーロ売りが加速 ドル円は調整の反落の範疇か!?

きのうは小幅な反応に留まっていたが、ドイツやフランス、イタリアなどユーロ圏の主要国でアストラゼネカ製のワクチン接種を一時停止する措置が発表されている。深刻な副作用が報告されているという。

 市場からは、そうでなくても欧州ではワクチン展開に遅れがみられる中で、今回の一時停止措置は影響が大きいとの声も聞かれる。このニュースは、ユーロ圏の景気回復が短期的に米国を含む他の国々に遅れをとるという市場の見方を強め、ユーロ圏のセンチメントを圧迫するという。


ドル円は戻り売りに押されている。

米国債利回りが低下しており、米株式市場でダウ平均も最高値更新を一服させていることから、ドル円も利益確定売りが出ているのいかもしれない。

本日からFOMCが始まり、明日の現地時間午後に結果が発表されるが、それを前に調整の動きが出ている可能性もありそうだ。

日本の機関投資家の年度末に向けた買いも一段落しているものと思われる。

FOMCについては、政策に変更はないことが確実視されているが、今回は景気見通しやFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)も公表され、FRBは景気見通しを上方修正してくる可能性が高いとみられている。

ドット・プロットとは、中央銀行で発言権のある連銀総裁のそれぞれの金利の見立てを表したグラフのことですが

2023年末までのゼロ金利据え置きの予想に変更はないものとみられている。  

それが、微調整され前倒しに多少傾斜するかどうか注目される。


また、米10年債は一時1.64%まで上昇したが、FRBはこれ以上の上昇を容認するのかについて、何らかのヒントを示すかも注目される。

いずれにしろ、結果待ちの雰囲気が強い。 
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