3 ott
■時間軸別の環境認識 ○月足 現時点ではかろうじて押し安値を防衛。 押し安値・戻り高値重視の古典派ダウ理論的にも、 高安だけでみる主流派ダウ理論的にも、現時点では上昇トレンドを維持。 目先最も大切だったサポート帯から明確に反発中。 ○週足 押し安値をはっきりと下抜け、上昇トレンドが崩壊。 ただし、日足下降5波で構成される大きな一波を形成して伸びきった後、 現在は反転上昇中。 下降1波に続く2波の様相を呈している。 ○日足 そのような週足2波の口火を切る1波の最中と見るのが素直か。 ○4時間 日足1波ないし3波の中で、4時間3波として伸長中(←前回トレードでテイク)。 3波がどこで止まるかは知らないが、続く4波の後、5波が次の狙い目。 ○1時間 かかる4時間3波の中で伸びている。 当方ダウカウントのベースであるスイングハイロー(左右6本)的には、 4時間3波の中でまだ1度も高安を形成せず、一波で一気に伸びている最中。 ただし、波の初期に、素直に見ればダブルボトム(ないしトリプルボトム)を 含んだ節目を形成しており、そのあたりを2波として、現状は3波と見るのが妥当 (と今のところ見ている)。 ■大方針 今現在の大きなベクトルは、週足戻り目(ざっくり150円~152円に位置する、 週足下降側フィボナッチ50~61.8の緑色ゾーン、および月足節目を表す灰色ゾーン) あたりを目標に上昇中とみえる。 ただし、その途上に(チャートには載せていないが)週足フィボ38.2と、 実体ベースの目立つ月足高値(2022年10月高値・実体ベース)が存在するため、 そのあたりが週足2波のピークとなる可能性も見ている。 いずれにせよ、今のところは素直に押し目買いを狙う。 ■具体的な押し目の待ち方 フェーズ① 4時間上昇3波の終焉をぼーっと見守る 現在4時間上昇1波に対するフィボナッチ161.8(前回の当方利確ポイント)を既に クリア、週足・日足レベルの節目上限にタッチし、日足の暫定上昇チャネル上限に肉薄。 この辺りで終わるかもしれないが、先述の通り、1時間の上昇波動がまだ3波(下手を すると1波)と見えるため、ありがちなのは、1時間5波としてもう一度は 急伸するものの、そこで釣り込んだ飛びつきロング勢を養分にして、 さくっと下降をスタートする形(LDN時間かNY時間のどこか)。 そのような形が見えれば、4時間3波終焉の候補として見ていく。 そうならず、今日明日の指標を燃料に一層の棒上げを継続するなら、 しょうがないので放っておく。 フェーズ②4時間上昇4波を観察 いずれにせよどこかでは3波が終わり、1時間下降トレンドで形成される4波が 見え始めれば、真面目に観察を開始。 1時間のABC波、あるいは下降1~5波を構成しながら、ダブルボトムや三角持ち合い等の パターンを伴って、最終的に安値切り上げから再度上昇転換気配を見せるまで待つ。 フェーズ③エントリー 基本的に、上記の1時間再度上昇転換気配の中で、最後に引けた1時間下降トレンド ラインを確定で抜けたタイミングを目安にエントリーを狙う。 ただし、上昇に向かう前の下落の最後の形によっては(※)、 さらに下位足に落としてのエントリーも想定(前回トレードがそのケース)。 ※1時間でみえるフォールスブレイクアウトやフェイクセットアップといった ダマシ系プライスアクションによるV字底 それらが起きた時間的・イベント的な優位性も考慮。 ■シナリオ崩れへの対応 上昇シナリオが早期に崩れた場合、次に日足での高値切下げが再度見えるまで、 急にショートは考えられない。 なったらなったで、その時に再考する。 ■待ち時間のイメージ 4時間3波が現在地あたりで止まり、早期に4波として下げてくる展開となれば、 今日から明日の日中にかけて下降し、雇用統計前後を起点に5波入りという 時間感覚も成り立ち得る。 一方、3波の伸びが時間的にもう一段長く続く場合は、明らかに来週の話。 一番つまらない展開は、今日・明日の指標(雇用統計等)を追加燃料として、 それまでに分かりやすい4波を形成することもなく、一気に次の目標地点まで 上昇する形。 そうなると上昇の値幅を取る機会は一旦失うため、次の週足下降3波の目線も 持ちながら、分析のやり直しと気長な待機が必要になる。 ■(補足)ファンダメンタルズについて ①日米金融政策逆行による金利差縮小観測から、ドル安円高が一気に進行 =7月からの週足下降1波 為替介入→米雇用統計悪化→米利下げ観測の明確化&国内利上げ観測の明確化から、 ドル安円高に突き進んだ。 ②金利差縮小ペースの観測修正によるドル高円安方向への修正 =現在の週足下降2波・日足上昇1波 パウエル発言(利下げを急がない)と石破発言(利上げを急がない)を主因に、 金利差縮小ペースを過大に織り込み過ぎたとする観測の修正が一気に台頭し、 ドル高円安方向へ修正中。 ③今後について→結局分からない コンセンサス的には、大きな流れとしての金利差縮小は進まざるを得ない、 との観測であろうが、現時点で既に顕在化した国内利上げペースの鈍化、 米利下げペースの鈍化が、市場の現時点での認識以上に進む可能性もある。 要するに分からない。 【ファンダメンタルズ的な結論】 当たり前ながら、ファンダメンタルズ的には、いつだってどうなるか分からない。 ただし、その時その時のイベントへの注目度は推察できるため、それを起点に 上がったのか下がったのか、テクニカル的に重要な上昇サインを出したのか、 下落サインを出したのか、あるいは何も起きなかったのか。 その事実を確認してから、後出しジャンケンするしかない。